夫婦でウェルネス目標が違ってもOK!記録と共有で『応援し合う』関係を育む方法
夫婦でウェルネス習慣を始めたいけれど、目標が違うときは?
健康的な生活を送りたい。そのためにウェルネス習慣を始めたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。そして、どうせなら夫婦で一緒に取り組めたら、もっと楽しく、そして長続きするのではないかと考えている方もいるでしょう。
しかし、いざ夫婦で始めようとしても、「夫は筋トレに関心があるけど、私はウォーキングの方が好き」「妻は食事改善をしたいみたいだけど、私はまず睡眠を見直したい」といったように、お互いの興味や目標が異なることはよくあります。何から始めて良いか分からない、一人だと続かないという悩みに加えて、夫婦で足並みが揃わないという壁にぶつかり、結局何も始められない、始めてもすぐに疎遠になってしまう、といった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウェルネスの実践は、必ずしも夫婦で全く同じ目標を持ち、同じ活動をする必要はありません。大切なのは、互いのペースや興味を尊重し、それぞれの取り組みを「応援し合う」ことです。この記事では、夫婦でウェルネスの目標が違っていても、記録と共有を通じて互いを励まし合い、健康習慣を続けるための方法をご紹介します。
なぜ夫婦でウェルネスの目標が異なるのか
夫婦とはいえ、もともとの体力や体質、ライフスタイル、興味・関心は異なります。これまでの運動習慣や食生活、仕事の忙しさや睡眠時間も一人ひとり違うのが自然なことです。
- 興味・関心の違い: 特定の運動や食事法に惹かれる人もいれば、心のリフレッシュに重きを置く人もいます。
- 体質や健康状態: 体の悩みや改善したい点も異なります。腰痛があるからストレッチをしたい、疲れやすいから睡眠の質を高めたいなど、個別のニーズがあります。
- ライフスタイル: 仕事や家事の忙しさ、通勤時間などによって、ウェルネスにかけられる時間やタイミングは異なります。
これらの違いがあるからこそ、ウェルネスの実践は「一人ひとりに合った形」であることが重要です。夫婦で始める場合も、この「違い」を前提として受け入れることから始めましょう。
異なる目標を持つ夫婦のための「記録」の意義
ウェルネスの実践において「記録」は非常に有効な手段です。自身の取り組みを記録することで、どのような行動をしたか、それによって体調や気分にどのような変化があったかを客観的に把握できます。
夫婦で目標が異なる場合でも、それぞれの記録をつけることには大きな意義があります。
- 自身のペースと成果を把握: 自分が何に取り組み、どのくらい継続できているかを可視化できます。小さな変化や成果に気づくことが、モチベーション維持につながります。
- 無理のない計画立案: 記録から自分の生活パターンや体力などを理解し、より現実的で継続可能な計画を立てるのに役立ちます。
- 相手への理解のヒント: 自分の記録を見返すことで、「自分はこういうことに取り組んでいるんだ」という意識が高まります。これは、後述する「共有」の際に、相手に自分の状況を伝える上での整理にもなります。
記録は、まずは「自分のため」につけるものです。夫婦で同じ項目を記録する必要はありません。運動した時間、食べたもの、睡眠時間、気分など、ご自身が関心のあること、目標達成のために必要なことを自由に記録してみてください。
記録を「共有」することで生まれる『応援し合う』関係
夫婦それぞれが記録をつけ始めたら、次にその記録を「共有」してみましょう。ここから、お互いのウェルネスジャーニーを『応援し合う』関係が始まります。目標が異なっていても、共有から得られるメリットはたくさんあります。
- お互いの「頑張り」を知る: 相手がどのようなことに取り組んでいるのか、毎日どのくらい頑張っているのかを知ることができます。口頭で聞くだけよりも、記録として見ることで、より具体的に理解できます。
- 自然な「声かけ」のきっかけに: 記録を見たことで、「〇〇(夫/妻の名前)、今日もウォーキングしたんだね、すごいね!」「食事、すごくヘルシーになってるね!」といった、ポジティブな声かけが生まれやすくなります。これは、一人で続けている時には得られない、強力な励みになります。
- 無理強いのない応援: 相手の記録を通じて、その日の体調や取り組み状況を推測できます。「今日はあまり調子が良くなかったのかな?無理しないでね」など、相手の状況を理解した上での、思いやりのある応援が可能になります。
- 新たな共通点や対話の発見: 記録を共有する中で、「このレシピ美味しそうだね、今度一緒に作ってみようか」「その運動、面白そうだから私も試してみる!」など、新たな共通の興味が見つかったり、ウェルネスに関する対話が生まれたりすることがあります。
異なる目標を持つ夫婦が記録・共有を続けるためのヒント
目標が違っても、記録と共有を通じて互いを応援し合う関係を育むためには、いくつかのコツがあります。
- 記録項目を合わせすぎない: 各自の目標や関心に合わせて、記録したい項目を選びましょう。無理に相手と同じ項目を記録する必要はありません。簡単なチェックリスト形式から始めるのも良いでしょう。
- 共有する範囲を調整する: 全ての記録を詳細に共有する必要はありません。「今日の取り組み」「今日の良かったこと」「今日の気づき」など、共有しても良いと思える範囲で構いません。
- ポジティブな声かけを意識する: 相手の記録を見た際は、否定的な言葉ではなく、具体的な行動や努力に対する肯定的な言葉(例:「よくできているね」「頑張っているね」「えらいね」)を伝えましょう。成果が出ていなくても、継続していること自体を褒めることが大切です。
- 「聞く」姿勢を大切に: 相手の記録について、「これはどういうこと?」「これをしてどう感じた?」など、興味を持って質問してみましょう。お互いの取り組みについて話し合う時間を持つことが、理解を深めます。
- 記録ツールを活用する: 夫婦で簡単に記録を共有できるツールやアプリを活用しましょう。手軽に記録でき、コメント機能などがあるものが便利です。共通の目標がなくても、互いの記録にリアクションできる機能があると、コミュニケーションが活発になります。
- 完璧を目指さない: 毎日完璧に記録・共有できなくても大丈夫です。忙しい日や気が乗らない日があっても気にせず、できるときに、できることから続けましょう。「ゆるく長く」が継続の秘訣です。
まとめ:記録と共有は、二人のウェルネスジャーニーをつなぐ架け橋
夫婦でウェルネスの目標が異なっていても、それは決してネガティブなことではありません。それぞれのペースで、自分に合った方法でウェルネスに取り組むことは、持続可能性を高める上で非常に重要です。
大切なのは、それぞれの取り組みを「記録」し、それを「共有」することで、お互いの存在を意識し、励まし合い、応援し合う関係を築くことです。記録と共有は、たとえ進む道が違っても、二人のウェルネスジャーニーを温かくつなぐ架け橋となります。
何から始めて良いか分からない初心者の方も、一人では続かなかった経験がある方も、まずはパートナーと「お互いのウェルネスへの小さな一歩」を認め合い、記録して、簡単に共有することから始めてみませんか。その小さな積み重ねが、きっと二人の毎日をより健やかで豊かなものに変えていくはずです。