ウェルネス記録を通じて深まる『自分への理解』:夫婦でシェアして応援し合うヒント
健康的な生活を送りたいと思いつつも、「何から始めて良いか分からない」「一人だとどうも続かない」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。夫婦で一緒に取り組んでみたいけれど、お互いにどう声をかけたら良いか分からず、きっかけを掴めずにいる、というお悩みもよく耳にします。
わたしたちのウェルネスダイアリーは、そんな皆様がウェルネス習慣を始める一歩を踏み出し、そしてそれを夫婦で励まし合いながら続けられるように作られました。この記事では、ウェルネス記録をつけることがなぜ「自分への理解」につながるのか、そしてその記録を夫婦で共有することが、お二人の関係にどのような良い変化をもたらすのかについて、分かりやすくご説明いたします。
ウェルネス記録が『自分への理解』につながる理由
日々の生活の中で、私たちは様々な体の状態や心の動きを経験しています。しかし、その一つ一つを意識したり、振り返ったりすることは少ないかもしれません。ウェルネス記録をつけることは、まさにこの「自分自身への気づき」を促す行為です。
例えば、「昨日はよく眠れたから、今日は一日気分が良い」「特定の食べ物を食べた後は、どうもお腹の調子が悪い」「この運動をすると、心も体も軽くなる気がする」といった小さな発見が、記録を通じて明確になります。このように、自分の行動、体の反応、心の状態などを客観的に記録することで、以下のような点が少しずつ見えてきます。
- 自分のパターンや傾向: どんな時に元気で、どんな時に疲れやすいか。ストレスを感じやすい状況は何か、どうすればリラックスできるか、といった自分自身の取扱説明書のような情報が集まります。
- 心地よい習慣とそうでない習慣: どんな活動や食事が自分に合っているのかが分かります。これにより、無理なく続けられる、本当に効果を感じられるウェルネス習慣を選びやすくなります。
- 小さな変化への気づき: 自分では意識していなかった体の微細な変化や、気分の浮き沈みのパターンに気づくことができます。これは、体調管理やメンタルケアにおいて非常に役立ちます。
記録は、曖昧な感覚ではなく、具体的な行動やその結果を可視化します。これにより、「私はこういう人間なんだ」「こういう時にこう感じるんだな」という、より深い自分への理解が深まっていくのです。
記録した『自分への理解』を夫婦で共有する価値
自分自身への理解が深まったら、次はそれをパートナーと共有してみましょう。この「共有する」というステップが、わたしたちのウェルネスダイアリーの最も重要なポイントです。
自分が記録から気づいたことをパートナーに話すことで、お互いの状態や頑張りに対する理解が深まります。
- お互いの状態への適切な配慮: 「最近、〇〇は夜眠れていない記録が多いから、今日は早く寝るように声をかけてみようかな」「今日の△△の記録は気分が良さそうだから、少し難しいお願い事も聞いてくれるかもしれないな」など、相手への気遣いや声かけがより的確になります。
- 違いへの理解と尊重: 自分とは違うパートナーのパターンや傾向を知ることで、「自分は大丈夫でも、パートナーはこれが苦手なんだな」といった違いを理解し、尊重できるようになります。これは、夫婦関係において互いを思いやる基盤となります。
- 共通の話題と会話の活性化: 記録を共有することが、自然な会話のきっかけになります。「今日のウォーキング、いつもより距離が長いね!頑張ったね!」「昨日の食事記録にあったあの野菜、美味しかった?」など、ウェルネスを通じて新しい共通の話題が生まれます。
- 励まし合い、共に乗り越える力: 記録からパートナーの「一人で頑張っている部分」や「少し落ち込んでいるかもしれない部分」に気づくことができます。それに対して「いつも頑張っているね」「何か手伝えることはある?」といった具体的な励ましやサポートが生まれます。一人で抱え込まず、夫婦で支え合いながらウェルネスに取り組めるようになります。
このように、ウェルネス記録は単なる健康管理ツールではなく、自己理解を深め、それを夫婦間で共有することで、お互いの関係性をより豊かに、より強固にするための強力なツールとなり得るのです。
初心者でもできる!簡単な記録と共有のヒント
「記録をつけるなんて大変そう」「何を記録したら良いか分からない」と感じる必要はありません。まずは、できることから、簡単なことから始めてみましょう。
- まずは『たった1つ』から記録:
- 「今日の気分(◎△×や絵文字)」
- 「今日の睡眠時間(だいたい)」
- 「今日歩いた歩数(スマホでOK)」
- 「今日食べた野菜(食べた/食べていない)」 など、最も続けやすいと思う項目を一つだけ選んでみましょう。毎日続けること、それが最初の目標です。
- 記録ツールは『続けやすさ』で選ぶ:
- ノートや手帳に手書きする
- スマートフォンのメモアプリやカレンダーに入力する
- 夫婦で共有できる日記アプリや記録ツールを活用する どの方法でも構いません。お二人が「これなら続けられそう」と感じるものを選んでください。
- 共有は『見るだけ』からでもOK:
- 最初は「今日の私の記録、これだよー」と、相手に見せるだけでも構いません。
- パートナーの記録を見て、「すごいね!」「無理しないでね」といった簡単な一言をかけるだけでも、共有の効果は生まれます。
- 慣れてきたら、記録について少しだけ話してみましょう。「今日はこれが頑張れたよ」「今日はちょっと疲れたんだけど、記録を見たら原因が分かったんだ」など、素直な気持ちを伝えることから始めてください。
記録や共有は、義務ではありません。自分たちを知り、お互いを応援するための「きっかけ」と捉えてください。
まとめ
ウェルネス記録は、日々の小さな行動や体の変化、心の動きを記録することで、自分自身を客観的に知り、「自分への理解」を深めるための有効な手段です。そして、その記録を夫婦で共有することは、お互いの状態や頑張りを理解し、違いを尊重し、励まし合いながら共にウェルネスに取り組む関係性を築く上で、非常に大きな価値を持ちます。
「何から始めて良いか分からない」「一人だと続かない」「夫婦で一緒に何かしたい」と感じている皆様、まずは「たった1つ」の簡単な記録から始めてみませんか。そして、その記録をパートナーと少しだけ共有してみてください。小さな一歩が、自分自身のウェルネスへの理解を深め、そしてお二人の関係をより豊かなものへと変えていくはずです。わたしたちのウェルネスダイアリーが、その一歩を応援いたします。