気づいてなかった!:日常の「小さなウェルネス行動」を見つけて夫婦で記録・共有し合う方法
ウェルネス習慣、何から始めれば良いか分からないあなたへ
健康的な生活を送りたい、ウェルネスを生活に取り入れたいと思っても、「何から始めれば良いのだろう」「特別なことをしないといけないのかな」と感じ、最初の一歩が踏み出せない方は少なくありません。また、一人で始めてもなかなか続かず、途中で諦めてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そして、「夫婦で一緒に健康になりたいけれど、どう始めたら良いか分からない」「お互いに無関心で、なかなかきっかけがない」といったお悩みをお持ちのご夫婦もいらっしゃるかと存じます。
この記事では、そのような皆様に向けて、特別なことではなく、実は私たちの日常の中にたくさん隠れている「小さなウェルネス行動」を見つけ、それを記録し、夫婦で共有することの価値と具体的な方法をご紹介します。日常のささいな行動に目を向け、それを夫婦で分かち合うことで、お互いの頑張りに気づき、励まし合いながら、無理なくウェルネス習慣を育てていくヒントをお伝えします。
「ウェルネス」は特別なことだけじゃない
多くの方がウェルネスと聞くと、ジムでの激しい運動や、厳しい食事制限などを思い浮かべるかもしれません。もちろんそれらもウェルネスの一部ですが、私たちの日常には、心身の健康に繋がる小さな行動がたくさん存在しています。
例えば:
- 朝起きて、窓を開けて新鮮な空気を吸い込む
- 会社の休憩時間に、意識して体を伸ばしてみる
- エレベーターを使わず、階段を数階分昇ってみる
- 淹れたてのお茶やコーヒーを、慌てずにゆっくり味わう
- スマートフォンから離れて、ぼーっとする時間を数分取る
- いつもより一口多く水を飲む
- 寝る前に、明日の準備を少しだけ済ませてみる
これらは、特別な時間や場所、道具を必要としない、日常の中で自然に行っている、あるいは少し意識すればできることばかりです。しかし、こうした小さな行動の一つ一つが、気分をリフレッシュさせたり、血行を促進したり、心を落ち着かせたりと、私たちの心身に良い影響を与えているのです。
日常の「小さなウェルネス」を見つけるには
日常に隠れたウェルネス行動に気づくためには、少しだけ意識を向けてみることが大切です。
まずは、「健康のために何か良いことをしていないかな?」という視点で、普段の自分の行動を振り返ってみてください。完璧でなくて構いません。「ああ、そういえば今朝、いつもより丁寧に歯を磨いたな」といった、ごくささいなことでも良いのです。
慣れてきたら、意図的に日常に小さなウェルネスを取り入れてみることもおすすめです。例えば、「今日は会社の行き帰りに一駅分歩いてみよう」「寝る前にベッドで簡単なストレッチをしてみよう」といった具体的な目標を立ててみると、行動しやすくなります。
そして、最も重要なステップが、その小さな行動を「ウェルネス行動」として認識し、記録することです。
簡単!「小さなウェルネス行動」の記録方法
複雑な記録は不要です。大切なのは、「いつ」「どんな小さな行動をしたか」を、忘れないうちに書き留めることです。
記録する方法は、手書きのメモ帳でも、スマートフォンのメモアプリでも、このサイトのような記録機能を使っても構いません。ご自身が最も続けやすい方法を選んでください。
記録する内容もシンプルに:
- 日付と時間: いつ行った行動か
- 行動内容: どんなことをしたか(例: 階段昇降、深呼吸、湯船に浸かる)
- (任意)その時の気持ちや体調: 行動してみてどう感じたか(例: 気分転換になった、体が軽くなった、ほっとした)
例えば、以下のように記録してみましょう。
3月15日 午前8時:ベランダで日光浴 5分 → 体がポカポカして気持ちよかった
3月15日 午後3時:仕事の合間に肩回しストレッチ → 首の凝りが少し楽になった
3月15日 午後7時:夕食で野菜を意識して多めに食べた → 彩りもよくて満足
このように記録することで、「自分は何もしていない」と思っていた日でも、実は心身のためにいくつかの良い行動をとっていることに気づくことができます。これは、ウェルネス習慣を続ける上で大きな自信とモチベーションに繋がります。
夫婦で「小さなウェルネス行動」を共有する価値
記録した「小さなウェルネス行動」を、ぜひパートナーと共有してみてください。このサイトの共有機能を活用したり、あるいは「今日こんなことやってみたよ」と軽い会話の中で伝えてみたりするだけでも良いでしょう。
共有することで、以下のような素晴らしい価値が生まれます。
- お互いの「見えない頑張り」に気づける: 日常の中の小さな行動は、パートナーからは気づかれにくいものです。記録を共有することで、「ああ、そんなことしてたんだね、すごいね!」と、お互いの努力や気遣いに気づき、認め合うことができます。
- 「自分だけじゃない」と励まし合える: パートナーも同じように小さな努力をしていることを知ると、「一人で頑張っているのではない」という安心感が生まれ、継続のモチベーションになります。
- 新しいウェルネスのヒントを得られる: パートナーの記録を見て、「あ、そんな簡単なことでもいいんだ!」「私もあれやってみようかな」と、自分にとって新しいウェルネス行動のアイデアを得ることができます。
- 共通の話題が増える: 健康に関する話題は、改めて話そうとすると難しく感じることもあります。しかし、日常の具体的な行動の記録であれば、「今日の階段、きつかったね」「あのストレッチ、意外と効くね」といった軽い会話のきっかけになります。
- 肯定的な関係性を育む: お互いの小さな努力を認め合い、褒め合うことは、夫婦の関係性を肯定的に育む上で非常に効果的です。
共有は、大袈裟な報告会にする必要はありません。お互いの記録をちらっと見るだけでも、あるいは週に一度だけ共有する時間を持つだけでも、十分に価値があります。
継続のためのヒント:完璧を目指さないこと
日常のウェルネス行動を記録し、夫婦で共有する習慣を続けるための最も大切なヒントは、完璧を目指さないことです。
「毎日記録しなければ」「全て行動しなければ」と気負いすぎると、かえって負担になり、挫折の原因となります。記録を忘れてしまった日があっても、行動できなかった日があっても、自分やパートナーを責める必要は全くありません。
「できたこと」に目を向けましょう。 一つでも記録できた日があれば素晴らしい。パートナーの記録に一つでも「すごいね」「頑張ったね」と声をかけられれば素晴らしい。その小さな成功体験を積み重ねることが、継続への一番の近道です。
夫婦で「今日はこれ、記録してみようか」「お互いに何か一つ、いつもと違うことしてみようか」と、ゲームのように、あるいは実験のように、軽い気持ちで取り組んでみるのも楽しいかもしれません。
まとめ:日常の小さな一歩が、二人の大きなウェルネスへ
ウェルネス習慣は、特別なことや難しいことから始める必要はありません。私たちの日常の中にすでに存在している、あるいは少しの意識でできる「小さなウェルネス行動」に気づくことから始められます。
そして、その小さな一歩を記録し、夫婦で共有することによって、お互いの見えない頑張りを認め合い、励まし合い、新しい発見を分かち合うことができます。それは、お二人の心身の健康を育むだけでなく、夫婦の関係性をより温かく、肯定的なものにしていくでしょう。
もし、何から始めて良いか分からないと感じているのであれば、まずは今日、ご自身がした「小さなウェルネス行動」を一つだけ見つけて、記録してみてはいかがでしょうか。そして、それをパートナーと共有してみてください。その小さな一歩が、お二人のウェルネスジャーニーの素晴らしい始まりとなることを願っております。